気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

客観的で抽象的に考える(決めつけからの脱却)

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書) 作者:森 博嗣 発売日: 2013/03/15 メディア: 新書 先般、「意識・無意識」に関する本を読んだ際に、「意識」というのは非常に「思い込み」や「決めつけ」が多く、主観的になってしまいがち…

無意識の自動運転

例えば、「人前で話をするケースで、あまりにもいろいろなことを意識しすぎて、緊張が高まってしまい、うまく思ったことがしゃべれかった」とか、「苦手なタイプの人と会うとどうも会話をするまえから身構えて、会話がぎくしゃくしてしまった」とかいうこと…

雑談:介護日記3 昨夜は敗戦

試用期間(3か月)が終了すると、いきなりシフト表に夜勤の回数が急増した。月に8回の夜勤。これまで日勤しか経験のない自分としては、生活スタイルが一転することになる。介護職は、体力勝負とは聞いていたが、本当に心して健康管理に努めていかなければ、…

雑談:介護日記2 職場の雰囲気

第二の人生として、自ら選択した新たな職場「有料老人ホーム」。様々な思いや考えのもとに、全く未経験のこの世界で挑戦してみようと決意し、定年退職日の翌日からスタートした。ここではまだあまりこの世界に染まっていないうちに、率直な感想を記し、自身…

雑談:デジタルな息子とアナログな親父

社会人となりIT関連企業に勤めることとなった息子の部屋には、入ることはないが、時々ドアの隙間から見える様子では、自宅にも立派なIT環境があるようだ。PCが数台、タブレット端末、スマートフォン、その他おそらく快適な環境が整っているはずだ。な…

オッサンになっても読めるコミック 今回も「ヨシ!」

BLUE GIANT SUPREME(10) (ビッグコミックススペシャル) 作者:石塚真一 発売日: 2020/02/28 メディア: Kindle版 今回も面白かった!! まずこのシチュエーションの設定のワクワク感が半端ない。 大たちのバンド、名前改め「Dai Miyamoto NUMBER FIVE」と…

子育てするなら読むべき本 「毒になる親」

毒になる親 作者:スーザン・フォワード 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 「毒親」とは、1989年に本書の著者が「子どもの人生を支配し、子どもに悪害を及ぼす親」を指す言葉として作った造語である。昨今この言葉を使った本も多く出ている。 「自分の…

子規の毒舌評論 歌よみに与ふる書

歌よみに与ふる書 (岩波文庫) 作者:正岡 子規 発売日: 1983/03/16 メディア: 文庫 夏井いつき先生の俳句の本→「坂の上の雲(第2巻)」(司馬遼太郎著)→本書と、本来の時間の流れを遡る形で本書にたどり着いた。この流れで正岡子規という人物についての興味…

認知症小説「老乱」

老乱 (朝日文庫) 作者:久坂部 羊 発売日: 2020/01/07 メディア: 文庫 引用文献のページに、早いものは2007年から2016年くらいまでの、朝日、読売、毎日各紙などに掲載された、「認知症」に関する記事が列記されており、それらの記事が本文の各章でテーマ設定…

図書館で借りた「緒方貞子 私の仕事」を少し読む

図書館は、新型コロナウイルスの感染拡大で一時完全閉鎖となっていたが、3月末から本の予約受け取りと返却のみが可能となった。そこで、昨年お亡くなりになった、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんのこの本を読んでみたいと思っていたので、予約し受け取っ…

雑談:介護職日記1:四大認知症

本来の「読書日記」に加え、初めての介護職についての体験も雑談的に綴っていこうと思う。 初日、職場のケアマネさんより、事前知識を確かめる小テストのような資料を渡された。「わかる範囲で回答を記入してください」との指示をうけたが、その中で全く答え…

雑談:一丈のほりをこえぬもの十丈・二十丈のほりをこふべきか

これまで事務職一本で来たが、60歳の定年退職年齢を迎え、一大決心をし第二の人生を「介護職」で行くことに決めた。親の遠隔介護である程度の概要については知識としてしっていたものの、実際の業務につくのは全くの初めてであり、第二の人生は「新たな人生…

「龍馬の炭焼珈琲キャンディー」を舐めながら

先日100円ショップでデスクに備えようとオヤツの瓶を買った。小さな喜びである。 瓶だけではさみしいので中身もついでに買うことにしたのだが、この「竜馬が惚れた炭焼珈琲」っというキャンディーに目が留まり、思わず買ってしまった。このキャンディーには…

「坂の上の雲」第二巻、「列強」の章

この3連休、祝日の金曜日にも、この公園の桜を見に行ったが、まだどの木の枝にも爆発寸前の蕾しかなかった。しかし、今日の午後見に行ったら、見事に八分咲きくらいになっていた。待ちに待った美しい季節が到来したというのに、公園には人はまばらだった。 …

「坂の上の雲」第二巻を読み進める 

今日は、春らしい一日だった。我が家の庭の鉢植えの桜も開花した。 ついでに、近くの桜が美しい公園の様子も見に行ってみたが、こちらは一輪、二輪咲いている枝があったものの、開花まではもう少しかかりそうな感じだった。蕾はすでに準備が整っている。 4月…

雑談:上石神井ツアー

M氏との待ち合わせ場所は、上石神井の中華料理店「一圓」であった。 介護のスクールで同じクラスになり、1月中旬の最後のクラス以来久々の再会である。お互いに就職先がきまったということで、その情報交換も兼ねて、久々に会うことにしたのだが、昼という…

「ソクラテスの弁明」をマンガで読んでみる

昨日のみぞれっぽい雪がちらつく天気に打って変わって、今朝は太陽の日差しが暖かい。昨日お休みした朝ウォークだが、今朝は気持ちよく出かけることができた。先週は、このコースの左手、狭山公園の風景を撮ったが、今朝は右手の多摩湖側の写真をとってみた…

「明治維新とは何だったのか」 半藤一利 vs. 出口治明

今朝は、初春らしい快晴。 いつものように、朝イチ、近くのウォーキングコースへ向かった。 都立狭山公園の早朝は、ジョギングをする人、ウォーキングをする人、ペットの散歩をする人、ラジオ体操をする人、自転車をする人、写真を撮る人、いろんな人が集ま…

「母よ嘆くなかれ」 パール・バック

今日は、朝6時過ぎから近くの公園にウォーキングに出かけた。 昨夜から明け方の間に少し降ったのか、地面はまだ湿気が残っていたが、雨はもうやんでおり、青空が清々しく広がっていた。いつものコースを歩いていると、満開のピークを若干すぎたばかりの河津…

トルストイの生命観

人生論 (新潮文庫) 作者:トルストイ メディア: 文庫 本書のタイトルは「人生論」であるが、内容は「生命」についてのトルストイの考えがまとめられた論文である。いきなり本文から読み始めるより、巻末にある翻訳者・原卓也氏の「解説」を先に読むほうが、予…

感動!「ベートーヴェンの生涯」

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫) 作者:ロマン・ロラン 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1965/04/16 メディア: 文庫 これは、久々に感動の良書であった。しばらく書棚に積んだままだったが、もっとさっさと着手しておくべきだった。 「ベートーヴェンの生…

河合先生の「カウンセリングを語る」(上・下)

カウンセリングを語る(上) (講談社+α文庫) 作者:河合隼雄 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/02/07 メディア: Kindle版 本書は、四天王寺人生相談所が開催していた年一度のカウンセリング研修講座に、著者が講師として招かれ、実施した講演の前半のほ…

「不定愁訴」・・・自律神経を整える

読むだけで自律神経が整う100のコツ 決定版 作者: 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2016/08/31 メディア: Kindle版 最近、健康本を意識的に読んでいる。やはり、「健康」はすべてのことがらの大前提だ。何事も「体が資本」であるので、現状の不安要…

腰痛対策を始める

カラー版 9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫) 作者:坂戸 孝志 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2013/12/17 メディア: 文庫 最近、腰にピクリと「ギックリ腰」の前兆のような感覚が走るため、整骨院に通いだしたが、ブックオフで本書を見つけ…

定年考(その2)

朝、ブログ記事を書いたあと、この「定年前後のやってはいけない」を少し再読してみた。as-it-is.hatenablog.com 午前中の記事には、この本の帯の表側に書かれていた3項目の箇条書きについて、自身を振り返ってみたが、この帯の裏側にも4項目の箇条書きが…

定年考

「何のためにブログを書いているのか」を考えることがよくある。 このブログは、現在の住居への引っ越しを機に初めた。動機は「転居記念」の開設と、「転居後の足跡記録」という、いわば「ダイアリー的なものだろう。そこに日々の読書の記録なども絡ませて、…

「倫理」の不全が「精神の健康」を脅かす

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 作者:チョ・ナムジュ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/12/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 話題の本だが、やっと読む機会に恵まれた。 韓国社会における著しい「性差別」の実態を社会問題として取り上げ、著…

「坂の上の雲(1)」の「日清戦争」の章~「威海衛」の章

この前「軍艦」の章では、清帝国の軍艦と日本の軍艦の規模の差が明確化されていた。世界最強の軍艦をもつ清帝国に対し、老朽艦や鉄骨木皮艦、あるいは鋼鉄艦でも規模の劣る艦隊を率いる日本では、最初から誰もが清帝国の圧倒的優勢を信じ、日本の劣勢は日本…

「坂の上の雲(1)」の「ほととぎす」の章、「軍艦」の章

「ほととぎす」の章。「この年、子規は健康ではない。」という一文から始まる。 ちょうど、先日読んだ夏井いつき先生の「子規365日」(kindle版)に、子規の年表が掲載されていたので、そのスクリーンショットを参考にしてみる。 18歳で東京大学予備門に入学…

「坂の上の雲(1)」の「馬」の章

正月休みのようにいくらでも時間があると思うとなかなかできないのが「読書」である。休みに入る前には、「時間があるからたくさん読めるぞ」と思うのであるが、休みにはいってしまうと、飲んで、食って、寝て、とそちらのほうが忙しく読めないのである。な…