気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

音楽がからむ本

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ブログ更新は2週間ぶりだ。とくに、先週半ばくらいから風邪気味で、昨日の土曜日も不調ったが、今日の夕方になってようやく復活の兆しだ。ありがたい。

先週の通勤本は、この「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」だった。この著者との出会いは今回初めてだけれども、経歴を読んだり、他の方の書評を読んだりすると音楽にも、歴史(特に日本史?)にも、はたまた怪獣にも詳しい方のようで、今後も出会いがありそうな気がする。

 

本書の中でも、突然「キャプテンウルトラ」なんていう超昔の怪獣番組名なんかが出てきたりした(笑)。この著者のそっち系の本なんかも楽しめそうだ。

 

ところでこの本は、このタイトル名にひかれて、例によって図書館で借りた。「なぜ?」という疑問が当然わいてくる。

 

読んでみて、クラシック音楽はその時代、その時代で、歴史的な背景に大きく影響を受けている・・・なので、時代時代で曲のつくりは異なるのだ、というようなことを述べられていたと思う。もちろん面白かった。

 

バッハも、ヘンデルも、ベートーヴェンも、メンデルスゾーンも、シューマンも、モーツァルトも、ショパンも、ワーグナーも、マーラーも、ラヴェルも登場する。音楽の授業で一度は聞いたことのある名前だ。

 

こうして名前を羅列してみたところで、それぞれの作曲家が作曲した曲を聴かされて「これは誰の曲?」と問われても答えられないくらいの素人である。

 

それでも、おそらくベートーヴェン交響曲第五「運命」だけは誰でもわかる。それは、ベートーヴェンがそれを狙ってこの曲をこういうふうに作ったからだということがわかった。ベートーヴェンは大衆の誰もがわかる、すぐに覚えられる、インパクトの強い曲を志向していた。

 

著者に言わせれば、ベートーヴェンの曲の特徴は、「わかりやすい、うるさい、新しい」だそうだ。

 

著者はこのベートーヴェン一人だけに一章をさいており、しかもそこでの文章は興奮気味であった。もちろん、それを読んだ自分も影響を受け、いちいちスマホ交響曲第一から第九まで検索し聴きながら読んでいた。ベートーヴェンの章を読んで、熱い著者のファンになった。

 

音楽のからむ本は、どうしても興味深い内容がでてきたところで、それを実際に聴いてみたくなる。もちろんクラシックの場合、第一楽章から最後まで全部聞くには膨大な時間を要するので、さわりだけを聴いてみたり、いつしかBGMにしながら読んでいたりする。

 

今回も、この本でたくさんの作曲家のさわりを聴いた。それでも、普通に本だけ読んでいるより、聴きながら読むほうが臨場感があってよいなと思う。