麻雀用語で、「オオラス」「ラスマエ」というのがあった。もうする相手がほとんどいなくなったので、少なくとも10年以上はやっていないと思うが、この年の瀬の時期になると、この言葉だけなぜだか思い浮かんでくるのである。今日はラストの前の12月30日なので「ラスマエ」に当たる。
個人的に読書のために活用しているツールとして「ブクログ」というサイトがあるが、このサイトでは読書目標の設定ができる機能がある。毎月の目標設定もできるし、年間の目標設定もすることができる。月初めになると「目標を設定しよう」と促してくれ、月の下旬に入ると目標に対する進捗を促してくれる。
年頭になんとなく年間100冊見合いの目標を設定してみたが、どうも達成には程遠い。
年間100冊から月目標の設定は8冊としているが、これも年間のうち数か月は達成できたものの、半分以上の月で未達である。それでこの12月の月間目標であるが、現在7冊まで来ている。残りあと2日(正確には1.5日)で達成の有無がかかっている。
というわけで、先ほどまで現在進行形の「坂の上の雲」第1巻を少し読んでいたが、やはりどう考えても到達できそうにない。今は「海軍兵学校」の章を読み進めているところで、秋山兄弟の弟・真之が、兄・好古の勧めにより築地の「海軍兵学校」に入ったところの章を読んでいる。
ここまで、兄・好古の人となりや陸軍へ進んだ経緯、次いで弟・真之の幼少期から青年期の来し方。好古がえらんだ「騎兵」の道の背景。真之と子規(正岡子規)の友情の青春時代などが描かれていた。とても読みやすく、情景が目に浮かんでくるようである。
であるので、焦って先を急ぐような読み方はしたくない。じっくり読み進めたい。
そういえば、先日読了したがまだブログに書いていない本があった。伊能忠敬のことが書かれた小説「四千万歩の男」(井上ひさし著)について、著者が雑誌や新聞へ寄稿した文、講演した記録、あるいは著者へのインタビュー記事などが編集された本を読んだ。
その本の巻末に関連年表が掲載されていたが、1800年のところに「伊能忠敬の御年55歳。蝦夷地を測量して実測地図をつくる(第1回測量)、間宮林蔵と会う。」と記載されていた。