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腰痛対策を始める

 

カラー版 9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)

カラー版 9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)

 

 

最近、腰にピクリと「ギックリ腰」の前兆のような感覚が走るため、整骨院に通いだしたが、ブックオフで本書を見つけた。整骨院通いは、基本的に定期的なコストがかかるのに対し、本書のタイトルは「自分で治せる」となっているではないか。
 
整骨院の治療に行くと、必ず「次いつ来られますか」とアポと取られる。もちろん治療に間をあけると効果が半減するという理由も確かなのであろうが、どれくらい通えば治るという確証もないため、「エンドレスになるのではないか」というような不安も正直起こる。
 
ならば、こちらも並行で読んで試してみるか。首尾よく自力で治れば、整骨院さんのほうも自然フェードアウトできる。そう思いながら読みだした。さすがに、整骨院の待合室で、本書を読むようなデリカシーのないことはやらないが(笑)。
 
本書は、著者が青年期に事故にあい、腰を強打されて、時に寝たきりになるくらいの腰痛に悩まされ、病院や治療院通いをした経験をもち、それでも結局治らず、自力で腰痛の原因を研究され、「腰痛緩衝法(筋肉を軟らかくする方法)」を開発されたとのこと。自分が苦しんだ経験を人にために役立てようという考えがすばらしい。
 
そのメソッドの名前に「緩衝法」とあるように、腰痛のほとんどの原因は、筋肉の緊張にあるのでそれを緩めることが解決法なのだそうだ。ここで、「軟らかい」という字のほかに「柔らかい」という字があるが、本書では「軟らかい」のほうが大事。
 
例えば整体や鍼で一時的にやわらげるのは「柔らかくする」ことらしいが、常に筋肉をやわらかく維持するときには、「軟らかくする」という文字で表すらしい。「柔」より「軟」が大事ということだ。
 
これを読んで、今のところ整骨院の治療は根本治療でなく、対処療法的なものなのかなと感じた(その事実については、現時点では不明です)。
 
また、本書の「9割」というのが気になるが、残りの1割の人は、薬害で筋肉が壊れ簡単に治らない人と、この話を聞いても自分で実行しない人が併せてそれくらいいるということらしい。真面目にここに示されたことに取り組めば「部分で治せる」という。本当ならありがたい。
 
本書では、腰痛の原因は「筋肉の緊張」とし、それが起こるケースを3つ挙げている。
①筋肉を動かすことによる緊張(=スポーツなどの筋肉痛イメージ)
②筋肉を動かさないために起こる緊張(=長時間同じ姿勢など)
③骨格の歪による筋肉の緊張(=骨格が歪んでいるために余計な筋肉を使い続ける)
主に②③が自分も自覚症状のある不健康なやつだ。
 
著者は不自然な姿勢もよくないという。左右対称がベストであると。確かに、デスクで本を読んでいる姿を振り替えてみても、まっすぐの姿勢で読んでいない。しかも足を組んでみたり、片足を組んでみたりと、こういうのがよくないそうだ。
 
本書には、②と③の人を対象に、筋肉を軟らかくする方法と、骨盤(腸骨)のズレを治す方法について具体的に示されている。実際に読みながら一通りやってみたが、その刺激から、「なかなかよいではないか」と感じている。思い込みが激しいのかもしれないが、「矯正されてるなぁ」という感じが実感できる(笑)。
 
先日、整骨院で「自宅でもできるトレーニングはないか}と聞いてみたところ、教えてくれたものが、本書の腸骨矯正のための方法のうちの「準備の動作」であった。つまり「準備」であり、「本動作」ではなかったのだ。
 
やってみてよい刺激があるうえ、実施前と実施後自分のズレが治っているかどうかを確かめる方法についても書かれているので検証できるというのがよい。
 
しばらく実行してみようと思う。ブックオフ100円の投資で改善できればこんなにありがたいことはない。