気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

朋有遠方より来る

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「朋有遠方より来る」は論語の学而第一の一節。

「子曰、學而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦楽乎、人不知而不慍、不亦君子乎」

 

「朋遠方より来る有り」と読むんだと習った記憶もあるが、読み下し方でいろいろと意味が異なってくるようであり、ややこしいので(笑)、今日のところはコレで。

 

昨日、家内の友人が愛媛県から上京したついで、転居先の我が家へ立ち寄ってくれた。我が家の転居後の来客第一号かもしれない。手土産に、嬉しくなるこんなお菓子を持ってきてくださった。

 

「ぼっちゃん団子」はあまりにも有名だが、「ぼっちゃんとゆかいな仲間たち」ならず、「おかしな(お菓子な)仲間たち」とは、なかなかぼっちゃんっぽい洒落のきいたネーミングだなと思った。仲間たちの顔ぶれも、重鎮「一六タルト」のほかに、若手のお菓子が何種類も詰まっていて楽しい。それに加えて、この箱のマンガがいい味が出てる。ぼっちゃんは、ちょっと西郷どんっぽいが、赤シャツ、マドンナ、ちゃんとキャラクターをとらえているな~と感心した。

 

ところで、「朋」という字は、「友」とは少し意味が違い、「朋」は学問の同窓という意味合いがあるようだ(以前、宮城谷昌光氏が強調されていたのを覚えている)。

そうすると、昨日の家内の友人は、「朋」か「友」かということになるが、「朋」で正解のようである。

 

先の学而第一の大意は、孔子が言うに、師から学んだことを何度も繰り返し理解を深めることはなんと楽しい事か。志を同じくする友人が、遠方からやってきて一緒に語り合うのは喜ばしいことだ。そのことを他人に理解されなくても気にしない、というのは立派なことだ」というようなことで、昨日の二人の会話(時々、私もチャチャを入れさせて頂いたが)は、それに近い趣きがあったように感じた。

 

学問の振り返りというよりも、もっと深く人生の振り返り的な会話で、久しぶりにあったたったの数時間の会話で、よくもこれだけたくさんの話題を語れるものだと、感心を通りこして感動に近いものがあったな。

 

坊っちゃん (新潮文庫)

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