雑談:介護職日記1:四大認知症
本来の「読書日記」に加え、初めての介護職についての体験も雑談的に綴っていこうと思う。
初日、職場のケアマネさんより、事前知識を確かめる小テストのような資料を渡された。「わかる範囲で回答を記入してください」との指示をうけたが、その中で全く答えられなかったのが、四大認知症に関する問題だ。
介護スクールで学んだ形跡はあったが、ほとんど記憶になく、再度復習しておきたい。
四大認知症
・血管性認知症
・前頭側頭型認知症(ビック病)
それぞれに特徴があるが、その特徴について問われた。
・認知症の中でも最も多く、認知症高齢者全体の5割以上と言われる。
・神経伝達物質アセチルコリンの減少が発病に関与している(増加させて進行を遅らせる薬が開発されている)
・70歳以上の女性に多いのが特徴
・発病から終末期に至るまでは平均8年
・記憶障害(同じことを繰り返し話す)
・実行機能障害(手順を踏んで作業ができなくなる)
・巣症状(失語など)
・見当識障害(場所、時間、人の判断ができない)
・神経症状(歩行しにくくなる、言葉を発しなくなる)
・人格は比較的保持される
■血管性認知症
・高血圧や脂肪異常症などの生活習慣病により、脳の血管に動脈硬化が起こると、脳血管疾患が起こり、一部の脳細胞が死滅して血管性認知症となる。
・欠損した脳の部分について機能低下するが、その他の機能は比較的保たれる。
・60~70歳代男性に多い。
・動脈硬化などの慢性的な循環器障害が起こり、脳の広範囲が障害されると発症する。
・アルツハイマー型と似ている。
・初期には、頭痛、肩こり、めまい、手足のしびれ、耳鳴り、物忘れ、気分の不安定さ
・脳全体にレビー小体という物質が沈着することで起こる。
・詳しいメカニズムについては分かっていない。
・高齢者に多く発症するが、40歳前後で発症するケースもある。
・幻視や妄想、レム睡眠行動障害が多くみられる。
・パーキンソン病に似た症状
・暴力的な夢を見ることが多く、それに応じた行動をとる
■前頭側頭型認知症
・初期の段階では、日常生活への支障がなくわかりにくい
・症状が進行するにつれ、感情や欲求が抑制できなくなり、思うままに行動
・言葉の意味が理解できなくなったり、失語が現れる。
職場の施設においても、認知症の利用者さんは非常に多い。正しい知識をもっていなければ、対応を誤ることもあるかもしれない。また、血管性認知症などについては、自身の将来の予防を考えた生活への配慮が必要であることがわかった。