気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

早稲・中稲・晩稲

早稲(わせ)・中稲(なかせ)・晩稲(おくて)と読むのだ。早稲と晩稲は言葉ではよく聞くが、中稲(なかせ)は恥ずかしながら知らなかった。PCでも「なかせ」と入力して候補に「中稲」は表示されなかった。

 

稲にも成熟期の遅早があり、8月中旬~9月中旬くらいの成熟が「早稲」、9月下旬~10月中旬が「中稲」、10月下旬~11月上旬くらいが「晩稲」と呼ばれるのだそうだ。

 

これと似たような概念で、仏法には、「上品(じょうぼん)」「中品(ちゅうぼん)」「下品(げぼん)」というのがある。得道の機根について、早いのが「上品」、遅いのが「下品」であるが、早い遅いの違いはあっても、すべての人が得道できるという点が重要だ。自分は間違いなく「下品」の区分に属するようではあるが、学び続けたいとは思う。

 

今朝は「法華経」の「令顚倒衆生 雖近而不見(りょうてんどうしゅじょう すいごんにふけん)」という言葉について学んだ。「顚倒衆生をして、近しと雖も見ざらしむ」-これは、「心が転倒した衆生には、近くにいても(仏のことが)見えない」という意味。さらに解釈を広くとれば、「境涯が低ければ、どんな素晴らしい世界が目の前にあろうと見えない」ということにも通ずる。

 

つまりは、「自分自身の境涯を高めていくことが大事なのだ」という結論に達する。「境涯が高い」とはどういうことなのか、「境涯を高める」にはどうすればよいのか、ということが自分自身が考え実践すべき課題だ。

 

さて、そんなことを頭の片隅に起きながら、今日は今日の仕事をやろう。

出かけるときには、本を忘れずに。

この前読み始めた「三国志」第5巻を持って出かけよう。

袁紹袁術劉表孫策劉備、そして曹操がそれぞれの思惑を成就させるべく動き始めた第5巻。宮城谷氏の「三国志」は、非常に表現が固く難しい言い回しであるのと、漢字が難しいのとで、すっとばして読み進めていくことは難しい。しっかりと読み進めていかないと、ストーリーを見失ってしまう恐れがある。焦らずじっくりと、だな。

 

三国志 第五巻

三国志 第五巻

 

 

それと図書館に予約本が到着したようだ。前から井上ひさし氏の「四千万歩の男」(伊能忠敬の話)を読んでみたいなと思っていたが、5巻もあるので、まずは「四千万歩の男 忠敬の生き方」という本がダイジェスト本に思えたので、そちらを予約してみた。これが到着したと通知がきたので、取りに行くことにしたい。

 

 

四千万歩の男 忠敬の生き方 (講談社文庫)

四千万歩の男 忠敬の生き方 (講談社文庫)

 

 

税務署に出かけて、そのあと帰りに図書館経由でかえってくることにしよう。

今日は「一万歩以上の男」にはなりたいと思う。