気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

サンデーウォーク/「三国志」第五巻読了

今日は日曜日。

先日から「サンデーウォーク」と称し始めた、日曜朝のウォーキングに出かけた。今日のコースは、多摩湖を望む狭山公園内を歩いて、町内もぐるっと回って自宅に戻るコースとした。今日は秋晴れの絶好のウォーク日和で、空気も澄んでおり、多摩湖の向こうに富士の雄姿がハッキリと見えた。狭山公園内の木々も徐々に紅葉が進み、いまが一番美しい季節のような気もする。

ウォーキングは、もちろん気持ちがよいからというのもあるが、やはり体力維持がメインの目的である。このサンデーウォークのセットメニューとして今日新たに一つプログラムを追加した。先日記事で読んだ「真向法体操」という体操で、腰痛の改善を図りたいと考えている。

 

朝晩寝る前に、布団の上でこれを実行することとした。ごく簡単な体操だが、要は持続する自分の意志こそが一番の課題であろうと思う。初回の感触は「非常に良い」。

①あぐら姿勢で両足の底を合わせ、前屈

②両膝をまっすぐ伸ばし、足首を直角にして、前屈

③両足を開脚し、前屈

以上①~③を5セット。

④正座し、後ろに倒れる(1分間維持)

 

今日のウォークの音楽は、セロニアス・モンクのアルバム「ミステリオーソ+2」とした。1958年、ニューヨーク、「ファイブ・スポット」でのライブ収録。

トップのNuttyでは、いきなりモンクとグリフィンの競演がとても楽しい。リズムにのってウィークもどんどんペースに乗ってくる。今週の通勤ウォークでもしばらく、このアルバムを味わいたいなと思う。

Nutty

Nutty

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さて、読書のほうだが、先週宮城谷「三国志」の第5巻を読み終えた。

第5巻は「孫策」の章から始まる。孫策は若く強い。周瑜と朋友であり、このタッグは無敵のように思える。二つ目の「素志」の章では、曹操が戦っている。

名門出身の兄弟、袁紹袁術が、このときの勢力としては二強であったと思うが、その周辺で曹操劉表劉備孫策らが、それぞれに実力をつけてきており、力のバランスが、ジワリジワリと変化してきている。

 

袁紹曹操の勢力をこの時点で比較すると圧倒的に袁紹のほうが巨大であり、曹操はまだ弱小のイメージであった。しかし、両者を戦い方という視点で比較してみると、むしろ曹操のほうが圧倒的に強そうに感じてしまう。

 

曹操献帝を自軍に迎え入れ、小さくとも官軍的位置づけである。一方、袁紹軍は巨大勢力ではあるものの、泪授の「帝を迎え入れるべき」という提言を退け、どちらかというと袁紹の思いつきのみで戦っている感がある。また、曹操には謙虚さがあるのに対し、袁紹にはおごりが見えてくる。

 

宮城谷氏は、袁紹のことを「百戦九十九勝の項羽と同等、謙虚さに欠ける」と指摘するとともに、「大差が生じるのは決断においてである」「人の和は作ることができる。地の利も得ることができる。だが、天の時は求めてもつかむことができず。与えられたときに受け止めるしかない。」等とその優柔不断な点についても指摘を加えている。

 

本巻の最終部では、ついに袁紹軍10万と、曹操軍5万の全面直接対決となる。いわゆる「官渡の戦い」である。勢力では圧倒的に袁紹軍が有利であったが、結果として曹操軍が大勝する。このような展開が「三国志」の魅力あるところだ。

 

しかも序盤は袁紹軍の猛烈な射矢の攻撃で、かなりのダメージを受けてしまった曹操軍だが、そこで発石車(石を飛ばすマシン、つまり大砲の元祖)を編み出して逆転劇を演じる場面は、粘りに粘り、知恵の戦いで勝利を導く曹操の魅力が存分に発揮されるシーンである。

 

この後、孫策は流れ矢にあたってあっけなく命を落とす。その勢力は孫権に引き継がれる。また、袁紹とともに、袁術も姿を消す。

 

敵対する勢力が次々と姿を消していき、いよいよ曹操の独壇場となっていくのか。