気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

小説

雑談:デジタルな息子とアナログな親父

社会人となりIT関連企業に勤めることとなった息子の部屋には、入ることはないが、時々ドアの隙間から見える様子では、自宅にも立派なIT環境があるようだ。PCが数台、タブレット端末、スマートフォン、その他おそらく快適な環境が整っているはずだ。な…

「坂の上の雲」第二巻、「列強」の章

この3連休、祝日の金曜日にも、この公園の桜を見に行ったが、まだどの木の枝にも爆発寸前の蕾しかなかった。しかし、今日の午後見に行ったら、見事に八分咲きくらいになっていた。待ちに待った美しい季節が到来したというのに、公園には人はまばらだった。 …

「倫理」の不全が「精神の健康」を脅かす

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 作者:チョ・ナムジュ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/12/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 話題の本だが、やっと読む機会に恵まれた。 韓国社会における著しい「性差別」の実態を社会問題として取り上げ、著…

「坂の上の雲(1)」の「日清戦争」の章~「威海衛」の章

この前「軍艦」の章では、清帝国の軍艦と日本の軍艦の規模の差が明確化されていた。世界最強の軍艦をもつ清帝国に対し、老朽艦や鉄骨木皮艦、あるいは鋼鉄艦でも規模の劣る艦隊を率いる日本では、最初から誰もが清帝国の圧倒的優勢を信じ、日本の劣勢は日本…

「坂の上の雲(1)」の「ほととぎす」の章、「軍艦」の章

「ほととぎす」の章。「この年、子規は健康ではない。」という一文から始まる。 ちょうど、先日読んだ夏井いつき先生の「子規365日」(kindle版)に、子規の年表が掲載されていたので、そのスクリーンショットを参考にしてみる。 18歳で東京大学予備門に入学…

「坂の上の雲(1)」の「馬」の章

正月休みのようにいくらでも時間があると思うとなかなかできないのが「読書」である。休みに入る前には、「時間があるからたくさん読めるぞ」と思うのであるが、休みにはいってしまうと、飲んで、食って、寝て、とそちらのほうが忙しく読めないのである。な…

新年 初読みは「坂の上の雲(1)」の「海軍兵学校」の章

2020年が明けた。 ブログの習慣化は、昨年から続く今年の目標だが、ともかく「何か書く」というのを目標としたい。気ままな読書ライフの記録なのだから。 さて正月、お昼から酒が飲めて、つまみに事欠かないのが嬉しい。 飲んで、いつの間にかぐっすり昼寝を…

2019年ラス前の読書                 

麻雀用語で、「オオラス」「ラスマエ」というのがあった。もうする相手がほとんどいなくなったので、少なくとも10年以上はやっていないと思うが、この年の瀬の時期になると、この言葉だけなぜだか思い浮かんでくるのである。今日はラストの前の12月30日な…

サンデーウォーク/「三国志」第五巻読了

今日は日曜日。 先日から「サンデーウォーク」と称し始めた、日曜朝のウォーキングに出かけた。今日のコースは、多摩湖を望む狭山公園内を歩いて、町内もぐるっと回って自宅に戻るコースとした。今日は秋晴れの絶好のウォーク日和で、空気も澄んでおり、多摩…

命を主題とした小説のあらたかさ 浅田次郎「帰郷」

帰郷 (集英社文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/06/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 先日文庫本化されたばかりの浅田次郎の「帰郷」を読んだ。 この8月の終戦記念日に半藤一利氏の「日本のいちばん長い日」を読んで…

三屋清左衛門残日録

夏休み明け第一週目の通勤本。先日のヨガの本はさらりと読んで、後半はこの藤沢周平氏の「三屋清左衛門残日録」を読んだ。 三屋清左衛門残日録 (文春文庫) 作者: 藤沢周平 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1992/09/10 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック:…

生きるぼくら

生きるぼくら (徳間文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/09/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る この本の読了後の感想を述べよと言われたら、「とても感動した!」という言葉となるが、その中身は一言では語りつ…

宮城谷「三国志」第3巻 董卓が中央を強奪 

宮城谷「三国志」の旅はまだ始まったばかり。 やっと第三巻に入って、聞き覚えのある名前が何人か登場してきた。 第三巻の時の皇帝は第12代・霊帝。皇帝が暗愚であると世が乱れる。 皇帝が暗愚であると、その暗愚な皇帝に付け入って、その権力を利用して増長…

宮城谷「三国志」 キャストがずらり勢ぞろい

久しぶりのブログ更新。 通勤本の宮城谷「三国志」第二巻を先日やっと読み終えて、今朝もう一度ななめに、振り返りの通読をしてみた。そうでないと、前半部分がまったく思い出せなかったからだ(苦笑)。 第二巻は、後漢第8代皇帝の順帝の后であった梁太后の…

正史にもとづく「三国志」の旅の始まり

宮城谷昌光氏の「三国志読本」を正月明けに読んで、宮城谷氏の「三国志」が正史に基づく大作であると知り、古代中国・後漢の時代への旅が始まった。 前回挫折した、第一巻は結局読了するのに1週間以上かかってしまった。四知を唱えた楊震。ネットで探してみ…

宮城谷「三国志」リベンジ

今週の水曜日から、通勤本が宮城谷「三国志」の第一巻になった。ハードカバーを通勤カバンに入れると少々重量を感じる。 「文藝春秋」で平成13年5月号から連載が始まった。 歴史好きの先輩から勧められて読んだ「晏子」や「孟嘗君」が非常に面白かったし…