気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

2020-01-01から1年間の記事一覧

トルストイの生命観

人生論 (新潮文庫) 作者:トルストイ メディア: 文庫 本書のタイトルは「人生論」であるが、内容は「生命」についてのトルストイの考えがまとめられた論文である。いきなり本文から読み始めるより、巻末にある翻訳者・原卓也氏の「解説」を先に読むほうが、予…

感動!「ベートーヴェンの生涯」

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫) 作者:ロマン・ロラン 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1965/04/16 メディア: 文庫 これは、久々に感動の良書であった。しばらく書棚に積んだままだったが、もっとさっさと着手しておくべきだった。 「ベートーヴェンの生…

河合先生の「カウンセリングを語る」(上・下)

カウンセリングを語る(上) (講談社+α文庫) 作者:河合隼雄 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/02/07 メディア: Kindle版 本書は、四天王寺人生相談所が開催していた年一度のカウンセリング研修講座に、著者が講師として招かれ、実施した講演の前半のほ…

「不定愁訴」・・・自律神経を整える

読むだけで自律神経が整う100のコツ 決定版 作者: 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2016/08/31 メディア: Kindle版 最近、健康本を意識的に読んでいる。やはり、「健康」はすべてのことがらの大前提だ。何事も「体が資本」であるので、現状の不安要…

腰痛対策を始める

カラー版 9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫) 作者:坂戸 孝志 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2013/12/17 メディア: 文庫 最近、腰にピクリと「ギックリ腰」の前兆のような感覚が走るため、整骨院に通いだしたが、ブックオフで本書を見つけ…

定年考(その2)

朝、ブログ記事を書いたあと、この「定年前後のやってはいけない」を少し再読してみた。as-it-is.hatenablog.com 午前中の記事には、この本の帯の表側に書かれていた3項目の箇条書きについて、自身を振り返ってみたが、この帯の裏側にも4項目の箇条書きが…

定年考

「何のためにブログを書いているのか」を考えることがよくある。 このブログは、現在の住居への引っ越しを機に初めた。動機は「転居記念」の開設と、「転居後の足跡記録」という、いわば「ダイアリー的なものだろう。そこに日々の読書の記録なども絡ませて、…

「倫理」の不全が「精神の健康」を脅かす

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 作者:チョ・ナムジュ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/12/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 話題の本だが、やっと読む機会に恵まれた。 韓国社会における著しい「性差別」の実態を社会問題として取り上げ、著…

「坂の上の雲(1)」の「日清戦争」の章~「威海衛」の章

この前「軍艦」の章では、清帝国の軍艦と日本の軍艦の規模の差が明確化されていた。世界最強の軍艦をもつ清帝国に対し、老朽艦や鉄骨木皮艦、あるいは鋼鉄艦でも規模の劣る艦隊を率いる日本では、最初から誰もが清帝国の圧倒的優勢を信じ、日本の劣勢は日本…

「坂の上の雲(1)」の「ほととぎす」の章、「軍艦」の章

「ほととぎす」の章。「この年、子規は健康ではない。」という一文から始まる。 ちょうど、先日読んだ夏井いつき先生の「子規365日」(kindle版)に、子規の年表が掲載されていたので、そのスクリーンショットを参考にしてみる。 18歳で東京大学予備門に入学…

「坂の上の雲(1)」の「馬」の章

正月休みのようにいくらでも時間があると思うとなかなかできないのが「読書」である。休みに入る前には、「時間があるからたくさん読めるぞ」と思うのであるが、休みにはいってしまうと、飲んで、食って、寝て、とそちらのほうが忙しく読めないのである。な…

新年 初読みは「坂の上の雲(1)」の「海軍兵学校」の章

2020年が明けた。 ブログの習慣化は、昨年から続く今年の目標だが、ともかく「何か書く」というのを目標としたい。気ままな読書ライフの記録なのだから。 さて正月、お昼から酒が飲めて、つまみに事欠かないのが嬉しい。 飲んで、いつの間にかぐっすり昼寝を…