気ままな読書ライフ

気ままな読書日記

三屋清左衛門残日録

夏休み明け第一週目の通勤本。先日のヨガの本はさらりと読んで、後半はこの藤沢周平氏の「三屋清左衛門残日録」を読んだ。 三屋清左衛門残日録 (文春文庫) 作者: 藤沢周平 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1992/09/10 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック:…

リードとライト

引越しを期にブログを始めたのはちょうど年末年始休暇の時期だった。 なんとなく新しい地で新しいページが始まるというのがよいなと思ったし、新しい土地での新しい歴史を綴っていこうという思いもあった。なにより休みで自分の自由な時間が増えるということ…

男女間の不合理、親子間の不条理

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) 作者: 福澤諭吉,斎藤孝 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/02/09 メディア: 新書 購入: 28人 クリック: 416回 この商品を含むブログ (170件) を見る この本は何度か読んだが、自分では「よい本」と認識しているの…

眼光紙背に徹す

読書は楽し。 良い本と出会い、できるだけたくさんの本を読みたい。これは本読みの共通の望みだろうと思う。しかしながら、ちょっと振り返ってみると、「できるだけたくさん読みたい」という気持ちも、前と今では少し違ってきたように思う。 少し前には、と…

日本でいちばん長い日

日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 購入: 1人 この商品を含むブログを見る 夏休み、自分自身の「読みたいリスト」に入れてある幾つかの本を読みたいと考え…

山本周五郎の戦中日記

山本周五郎 戦中日記 (ハルキ文庫 や 7-10) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2014/05/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 今日が、74年目の終戦記念日ということで、少し前に読んだこの本のことを書いてみよう。この本…

通勤電車で寄席を楽しむ

古典落語(上) (講談社文庫) 作者: 興津要 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る このシリーズは、「上」「下」「続」「続々」「続々々」「大尾」の6巻ある。 発刊当時、あまりにも面白くて虜…

心のメカニズムを知りたい

無意識の構造 (中公新書) 作者: 河合隼雄 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 心理療法を受けている家族がいると、心のメカニズムなどにはとても関心が湧いてくる。これは、その家族のた…

ド素人のアフィリエイトの本

スピードマスター 1時間でわかる アフィリエイト 作者: リンクアップ 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2018/06/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 夏休みのお勉強テーマとして、一つは「アフィリエイト」をちょっと勉強…

生きるぼくら

生きるぼくら (徳間文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/09/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る この本の読了後の感想を述べよと言われたら、「とても感動した!」という言葉となるが、その中身は一言では語りつ…

夏の図書館ウォーク

昨年末、この地に引っ越してきて、まず最初に探したのは地元の最も近い図書館。 予約した本を取りに行ったり、返しに行ったりの目的で、週休の土日などに定期的に通っている。 小さな丘を越えたところに図書館があり、徒歩で片道20分程度の距離かと思う。体…

「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」

今日は、我が家の自閉症の次女が施設の合宿旅行に出発した。二泊三日の旅だ。 やはりイベントの前、メチャメチャ緊張していたようだ。自分で自分を励まそうと、普段の何倍も言葉数が多い。でもバスに乗り込んだら、楽し気に手を振って出発した。 私はサラリ…

アンネフランクの記憶

夏期休暇に入った。というわけで、少し仕事を忘れて、気ままな読書ライフを送ることができそうだ。特にどこかへ行くわけでもなく、起きたい時間に起き、好きな時に冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出して、自分のデスクに座って好きな本がいつでも読める、、、…

宮城谷「三国志」第3巻 董卓が中央を強奪 

宮城谷「三国志」の旅はまだ始まったばかり。 やっと第三巻に入って、聞き覚えのある名前が何人か登場してきた。 第三巻の時の皇帝は第12代・霊帝。皇帝が暗愚であると世が乱れる。 皇帝が暗愚であると、その暗愚な皇帝に付け入って、その権力を利用して増長…

「歴史と人生」

いよいよ本格的な夏の到来だ。 昨年末、比較的自然がまだ楽しめる地を選んで引っ越してきて、初めての夏を迎える。 今日は二階の窓から、真っ青な空の中に、モクモクと盛り上がる真っ白な入道雲が美しい。たくさんの緑の木々から、ニイニイゼミの合唱が聞こ…

ゲーテとカフカの名言対決

4月はほとんどブログ更新ができず、あっというまに「平成」の時代が過ぎ去った。 といいつつも本だけは何冊か読んでいたので、「令和」の初更新は、「平成」の時代に読んでいた本についての記事となってしまった。 ゲーテとカフカ、あまりにも著名な文豪だが…

宮城谷「三国志」 キャストがずらり勢ぞろい

久しぶりのブログ更新。 通勤本の宮城谷「三国志」第二巻を先日やっと読み終えて、今朝もう一度ななめに、振り返りの通読をしてみた。そうでないと、前半部分がまったく思い出せなかったからだ(苦笑)。 第二巻は、後漢第8代皇帝の順帝の后であった梁太后の…

乱読のセレンディピティ

少々多忙なシーズンだ。通勤カバンの中には、楽しみの宮城谷「三国志」の第2巻が入っているが、あれは「本気で読むぞ」という気持ちで読まないと内容がぼけてくるため、自主的に一時停止中である。 そういうじっくり落ち着いて読めないときには、新書やこう…

朋有遠方より来る

「朋有遠方より来る」は論語の学而第一の一節。 「子曰、學而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦楽乎、人不知而不慍、不亦君子乎」 「朋遠方より来る有り」と読むんだと習った記憶もあるが、読み下し方でいろいろと意味が異なってくるようであり、ややこ…

ジャズ入門

「好きな音楽のジャンルは?」と聞かれたら、「ハードロック」と答えていた時期が長かった。いや過去形ではなく、今も好きであることは間違いない。 特に気分が乗らないとき、落ち込んだ時、やる気が出ないときなどには、Deep PurpleのHighway Starや、Led Z…

音楽がからむ本

ブログ更新は2週間ぶりだ。とくに、先週半ばくらいから風邪気味で、昨日の土曜日も不調ったが、今日の夕方になってようやく復活の兆しだ。ありがたい。 先週の通勤本は、この「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」だった。この著者との出会いは今回初め…

貂の皮

司馬遼太郎の短編の最後の「貂の皮」は面白かった。 そもそも最初は、この文字を何と読めばよいのかわからなかったが、これが「テン」という動物のことであることがわかった。「貂の皮」とは、この動物の皮で創った槍の鞘で、徳川の時代には、豊臣系の大名・…

重庵の転々

昨日から読み始めた司馬遼太郎の短編「馬上少年過ぐ」の第二編めは、「重庵の転々」というタイトル。タイトルだけでは想像がつかなかったが、読み進むうちに、重庵とは人物の名前であることが分かった。そして、最後まで読み進めて、これは著者が実在の人物…

司馬遼太郎の短編を読む

やっと週末。今日も朝のウォーキングを兼ねて、借りていた本を返すために図書館までウォーク。午前中に少し降ったのか、畑の土の上ではうっすらと白いベールが。 司馬遼太郎の短編集「馬上少年過ぐ」には、4つの短編が収められている。 「馬上少年過ぐ」 「…

帰宅時の本

今週は、朝の通勤時と帰宅時とで本を読み分けている。 朝の通勤時は、やはり車中が混んでいるということもあり、本を広げるスペースが確保できない。ということでスマホでこじんまりとkindle本を読んでいる。そして、帰りの電車では、これまた混んではいるも…

正史にもとづく「三国志」の旅の始まり

宮城谷昌光氏の「三国志読本」を正月明けに読んで、宮城谷氏の「三国志」が正史に基づく大作であると知り、古代中国・後漢の時代への旅が始まった。 前回挫折した、第一巻は結局読了するのに1週間以上かかってしまった。四知を唱えた楊震。ネットで探してみ…

宮城谷「三国志」リベンジ

今週の水曜日から、通勤本が宮城谷「三国志」の第一巻になった。ハードカバーを通勤カバンに入れると少々重量を感じる。 「文藝春秋」で平成13年5月号から連載が始まった。 歴史好きの先輩から勧められて読んだ「晏子」や「孟嘗君」が非常に面白かったし…

「流転の海」第一部を読了

今日は、会社が休みで、午前中は所用で隣町まで出かけた。 通勤時に読んでいた宮本輝氏の「流転の海」第一部を、帰りの電車の中で読み終えた。 少し前に、宮本輝氏の大河小説である「流転の海」シリーズの第九部・「野の春」の執筆完了で、このシリーズが完…

日曜朝の図書館ウォーク

読書にかかわる気ままな日記。 引っ越してきた新しい土地は、比較的自然豊かなエリアで、逆にいうと少し歩かなければ何かの施設に行きつけない。これまでいた都会のど真ん中なら、コンビニなんて、徒歩数分圏内に幾つもあったが、ここはちょっとそういうわけ…

生きるとは物語をつくること

毎日、ブログを更新したいものだと思いながらも、、、、会社から戻ってくると、「まっいいか」という気持ちが出てしまい、結局もう10日もたってしまったか。ブログの名前どおり、「気まま」にやっていこう。 ともかくどんなことでもいいから、読んだ本につい…